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東京諸島の楽しみ方33 14.利島を守る7つの神社

利島

©利島村

島内には7つの神社があります。島民は大変信仰が厚く「山廻り」と呼ばれる風習があり、正月三が日は米とお酒を持って一番神様、二番神様、三番神様の順に参拝してお供えをします。

 

一番神様は、利島の氏神様で、伊豆諸島を造ったといわれる事代主命の子・阿豆佐和気命を祀る「阿豆佐和気命本宮」。島の中央にある宮塚山の南麓の西側に位置しています。6,600平方メートルもある本宮境域は古代の神社地の選定状況を知る上で貴重な史跡であるとともに、島民の信仰の歴史を知るためにも学術上重要であるという理由から、1987年「東京都文化財」に指定されました。

©利島村

二番神様は「大山小山神社」で、島の中央にある宮塚山の南麓の東側に位置しています。創立年代や由来などは不詳ですが、山と海を支配する大山祇命が祭神と伝えられ、二番神もしくは山神様と呼ばれています。「阿豆佐和気命本宮」同様、1987年「東京都文化財」に指定されました。

©利島村

三番神様は、島の中央にある宮塚山の東麓の裏参道に位置する「下上神社」。島の中央にある宮塚山の東麓の裏参道にあり、阿豆佐和気命の妃を祀っています。創立年代や由来などは不詳。宮塚山の裏参道に位置していることから、安全無事に下山した者がお礼に参拝する習わしがあります。「阿豆佐和気命本宮」「大山小山神社」同様、1987年「東京都文化財」に指定されました。

 

昔は歩いて廻ったそうですが、いまでは自家用車でお参りする人がほとんどだという「山廻り」。遊びに来た際は、ぜひ自分の足で歩き、昔ながらの島の生活と信仰を肌身で感じてみては?

利島

2021.10.1